※こちらの記事は2017年に書かれたものです。
実は先日、9か月34週の検診で胎児の心エコーをやってもらったのですが、先天性の心疾患の疑いがあるということで、専門のお医者さんのところでみてもらうようにと、大学病院への紹介状を渡されてきました。
言われたときは先生もまだわからないよ、ってことだったので病院では私も平静を装っていたのですが、ショックで不安でひとりで泣いて実は何も手につきませんでした。
私が貧血気味だったから?無理して動きすぎたのか?食べたものが悪かった???と、ぐるぐるぐるぐる色んな考えが沸いてきました。
でも色々と考えたけど(まだ詳しく診てもらってないのでわかりませんが)最悪赤ちゃんが何らかの心疾患を抱えて産まれてくることになっても、今は医療が進歩してるし万全のサポートで出産に向かうことができるし、迅速に処置をしてあげることができるんだ。と思うことにしました。無事で産まれて、生きてくれればそれだけでいい。
大学病院行くまでは不安で不安でしょうがないけど、今の気持ちをブログで整理しようかな、と思えるようにもなりました。
ブログっていいですね。。。
とりとめがなくなってしまうかもしれないけど、今の気持ちを綴っておきます。
9か月、34週で心エコーをやってもらった話
私は今里帰り中です。
今里帰り先で通っている病院では、妊娠後期に入った妊婦はできる限り、大学病院からの出張医の先生に心臓を詳しく診てもらう検診を受けることになっています。
「次は赤ちゃんの心臓を専門に診てる先生の検診だよ~」っていう軽い感じで、今までも心臓のエコーは見てもらっていたし、赤ちゃんもずっと順調だって言われていたので、なんの心配もなく検診に行きました。
いつものように母に車で病院に連れてってもらって、母も一緒にエコーを見ました。
今回は赤ちゃんの心臓を診るエコーということだったので、「なんか今日のエコーはすげー長いなぁ・・・」と思いつつも、こういうもんなのかなぁ。と思っていました。
だけど、先生は無言のままカルテを診たり、何回も何回も角度を変えてエコーを見ているようでした。
さすがになんかあったのかな??と思ったけど口には出せず、ただただ先生の言葉を待つしかありませんでした。
「妊娠9か月にもなると羊水も減るし、赤ちゃんの背中もお母さんのおなかにぴったりついていて見にくいんだけどね・・・」
という前置きで、先生に先天性の心疾患の疑いがあることを告げられました。
先天性心疾患の疑い。出張医の先生の診断
羊水が少なくなって見づらいしこの病院のエコーでは詳しく見れないから、念のために大学病院の精密なエコーで見てもらってねと大学病院の紹介状を書いてもらいました。
先生がおっしゃるには、
- 心臓の上側の血管に不自然な動きがあり、このエコーだけではよくわからない
- 先天性の心疾患である可能性がある。
- 心臓の4つの部屋はちゃんとあってバランスはよい
- ここでまったく問題ないですよ!と太鼓判押すことができないので、“念のため”大学病院で専門の先生に診てもらってきてね
とのことでした。
「それって産まれる時に大変になる?無事に産まれる?」
「産まれてからちゃんと生きられるの?」
って1番気になることを矢継ぎ早に聞いてしまったんだけど、先生はただただ「まだ病名つけれる段階じゃないから詳しく診てもらってからね」としか答えてくれませんでした・・・。
でもこんな古い総合病院のエコーでもわかるくらいだからなんらかの問題はあるんだろうなぁ・・・と思いつつもその場は納得して帰ることにしました。大学病院にいくのは2日後になりました。行って診てもらうまではどうすることもできません。
長い長い2日間
考えすぎはだめなんだけど、やっぱりやってしまうよね。鬼検索。
先生の言っていた数少ないヒントを頼りに、胎児の心疾患にはどんなものがあるのか・・・心疾患で染色体異常の可能性は・・・などなど。
考えることは無事にこの子が産まれて来られるのか、生きられるのかどうかだけ。
先生になんの病気の疑いがあるかは言われてないからあくまで推測だけど、調べて出てきたのは「完全血管転位症」。
“心臓の4つの部屋のバランスはいいけど血管が・・・”って言っていたから可能性はこれかな?とか・・・。肺動脈と大動脈が入れ替わってしまって酸素の少ない血液しか全身に送れない病気。この病気で産まれてきた赤ちゃんはこのままだと長く生きられないので手術が必要なんだとか・・・ 小さな体にメスを入れると想像しただけで涙がでる。。。
でもまだわからないんだし、もう検索魔になるのはやめて昼寝することにしました。(寝れなかったけど)
心が軽くなった夫の言葉
夫には、私も混乱していたから、仕事終わりに電話するねって言ったんだけど、夫も心配したのでしょう。すぐ電話がきて「検診何かあった?ラインで書けるとこまで書いて送って」と言われました。そりゃそうだよね。まぁ先生に言われたことだけ簡潔にラインで送りました。
「わかった。飲み会行かないでまっすぐ帰って電話する」と言われました。夫に早く話したいような、憂鬱で話したくないような、夫にも申し訳ないような、そんな暗い気持ちでした。
そしてその日は、いつも10時とか11時にならないと帰ってこないのに、7時半に電話がきました!(笑) その時間になってもまだ心の整理がついてなかった私は、話しながら泣き出す始末。
夫の方はというと、そうか、そうか、とただただ聞いていたんだけど、彼なりに色々ネットで調べていたのでしょう。「赤ちゃんの心疾患って100人に1人診断されるようだし、お腹にいるうちにわかってよかったんだよ。」「最悪なんらかの心疾患もって生まれてきても、かすみ(仮)もゆりかも守るから大丈夫」と言いました。
ちゃんと受け入れてくれるとは思ったけど、「早くわかってよかった」「なんとかなる」「全力で守ればいい」そう思えると、私の気持ちも本当にスッキリ軽くなりました。
里帰り中だから一人で診断聞いてこなきゃいけないけど、ちゃんとしっかりして聞いてこなきゃな。と思いました。
母親にできることはなんでもやりたい
胎児の心疾患の原因は遺伝子異常とか染色体異常とか、母親の病気とか、一概に何とは言えないんだけど、妊娠中の過ごし方とか食事とか、できることは何でもやりたいです。あたりまえだけど、たばこやお酒は絶対だめ。こうやって赤ちゃんに何かあった時、自分を呪うだけじゃ済みません。
貧血はほっといちゃいけない
あと私の場合、妊娠中期採血のあたりから貧血気味と言われていました。特に薬を飲むほどではないから、食事などで気を付けてはいました。
妊娠後期や臨月になると、赤ちゃんの成長の加速に合わせてさらに血液を増加させなければならず、何もしなければ貧血になりやすくなってしまいます。妊娠中期の後半、妊娠7ヶ月頃から特に注意が必要なんです。お母さんが貧血だと赤ちゃんの成長にも影響が出ますから、貧血ってほっといちゃいけないね・・・。
葉酸が必要なのは妊娠初期だけじゃなーい!!
妊娠初期のころ(2か月~4か月頃まで)は、病院の栄養指導で特に注意して葉酸を取るように言われていました。葉酸は、胎児の異常(神経管閉鎖症)発症のリスクを減らすことが出来ると考えられているからです。
私も妊娠初期のころは、病院の薬局で売ってるようなチュアブルタイプの葉酸サプリを飲んでいたんだけど、安定期に入ってからはあんまり飲まなくなっちゃってました。
だけど、葉酸には貧血を予防する効果とかもあって、妊活中や妊娠初期は特に必要と言われているけど、中期・後期・授乳期を通して積極的に取りたい栄養素なんです。
今思うと病院の薬局で買ったチュアブルタイプの葉酸サプリなんかすぐなくなっちゃうし割高だから、定期購入のやつ買っとけばよかったと思います。
定期購入で成分も安心でお手頃でおすすめなのはベルタです。妊活中から授乳中まで飲めるので、定期購入で割安になるものを選べばよかったなぁと思います。
赤ちゃんのためにこれからできることをやろう
胎児の心疾患の原因は遺伝子異常とか染色体異常とか母親の病気とか、一概に何とは言えません。
これから私ができることは、しっかりと診断を聞いてくること、赤ちゃんが安全に産まれてこれるように準備すること。本当にお腹にいる間にわかってよかった。
ちゃんと産まれてきてくれさえすれば、全力で守るからね。
あーでもやっぱり、なんでもなかったらいいのにな。病院の日が遠いです・・・
娘の心臓病がわかってから買った本
こちらの本は、娘の心臓病がわかってから先生におすすめされて買った本です。
先生が描いた心臓のイラスト付きの説明文などをもらうのですが、娘の心臓病はちょっと特殊で難しかったので最初はさっぱりわかりませんでした。
しかしこの本を買ってからは娘の病気への理解も深まったし、手術の時にも先生からの説明がちゃんと理解できるようになったと思います。
ママが一人で付き添いしたり通院する場合も多いと思うので、心強い1冊になります!
このように心臓や先天性心疾患の基本からわかりやすく説明されています。
このブログの記録でも一部引用させてもらっています。
特に役立ったのは、心不全の見分け方や主な症状などで、手術だけでなく日常にも予備知識としてあってよかったと思いました。
子供が心臓病とわかったら読んでおきたい本の一つです。
立石 実/小出 昌秋
メディカ出版 2020年07月17日頃
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